「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」の短縮版を開発

 

AIと専門家のコラボにより心の充足と健康を支援するストレスチェックシステム「Wity(ウィティ)」を開発している
ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:白瀧康人)は、
現在厚生労働省が推奨し多くの事業所で採用されている標準的な調査票である「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」の短縮版を開発し、その信頼性・妥当性を検証しました。

 

 

 

より簡便で気軽に実施できるストレスチェック

 

2015年に厚生労働省から労働者が 50 人以上いる事業所において年1回のストレスチェックの実施が義務付けられております。
ストレスチェックで得られた情報を、メンタル不全者の支援や職場改善のために、
より効果的に活用したいというニーズが多くの事業所において高まっています。

 

しかし57項目と設問数が多いことで従業員の負担、また年1回の実施だけでは個々人のメンタル状態の変化や、
業務の繁忙期・季節の変化などの外的要因による影響を考慮できない為、
より簡便で気軽に実施できるものが必要であると考えられます。

 

そこで、厚生労働省が推奨している標準的な調査票である「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」の短縮版の開発を行いました。

 

候補となる項目を57項目の中から15個選出、得点分布や質問項目の内容を考慮し、
最終的に「ストレスの原因」2項目、「ストレスによる心身の自覚症状」として5項目、
「労働者に対する周囲のサポート」として3項目を選出しました。

 

さらに、それらの項目の得点を用いて高ストレス判定のアルゴリズムを作成し、
基準となる57項目版の判定結果に近似するように調整を行いました。

 

その結果、ストレスレベル判定結果の一致率は2段階(高ストレス/問題なし)の場合
91.3%という高い値が得られ妥当性が確認されました。
また、各領域内の整合性についても十分な信頼性のある値が得られました。

 

 

 

<分析対象>

計18,155 名(男性11,070名、女性7,085名、平均年齢41.34歳)

2017年4月から2021年12月までにのストレスチェックを実施した事業所のうち、重複のない18事業所の従業員

 

 

 

<方法>

職業性ストレス簡易調査票の57項目を対象に、以下の(1)~(3)の基準に基づいて項目選択および分析、アルゴリズムの作成

(1)①「ストレスの原因」②「ストレスによる心身の自覚症状」③「労働者に対する周囲のサポート」いずれかの領域に属する項目をバランスよく選択、(2)10問程度の構成、(3)57項目版と同等に高ストレス者の判定が可能であること

 

 

 

 

出典:職業性ストレス簡易調査票短縮版の開発(1)-項目選定と高ストレス者判定の開発-

〇橋本 空1)、白瀧康人1)、津田 彰2)、田中芳幸3)、伏島あゆみ4)、尾久裕紀5)、谷佳成恵6)

1)ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション株式会社

2)帝京科学大学医療科学部

3)京都橘大学健康科学部

4)金沢工業大学基礎教育部

5)大妻女子大学人間関係学部

6)帝京科学大学大学院医療科学研究科

 

 

 

 

 

 

 

ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション株式会社は、
事業所にとっても、また個々の受検者にとっても簡便で気軽に使いやすく、
信頼性の高いツールの実現を目指し、人々のウェルビーイングを創造できるよう貢献してまいります。

 

 

 

 

 

 

 

【本件に関するお問い合わせ先】

ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション株式会社 URL: https://www.uhc.jp/

マーケティング担当:高杉 連絡先:03-6661-1154 MAIL:takasugi@uhc.jp