THE WELL-BEING WEEK 2023 心と身体と社会のこれからを考える

THE WELL-BEING WEEK 2023というイベントにて、代表の白瀧が「企業がウェルビーイングを追求すること ―今の時代に求められるWell-being論とは」というタイトルでセミナー講師として登壇しました。

THE WELL-BEING WEEK 2023(shiawase シンポジウム)は、「幸せの新しいカタチを考えるシンポジウム」として2017年にスタートしたシンポジウムで、毎年「国際幸福デー」である3月20日頃に開催されています。

 

白瀧はまず、企業がウェルビーイングを追求することの前提として、“企業は果たして社員を幸せにできるのか”という疑問を提示しました。

弊社の調査によると、ウェルビーイングが高い人は働く人全体の約30%1)であり、その多くは裁量権を持つ一握りの人でした2)
「成長・達成感・望ましい人間関係・他者への貢献感」など、ウェルビーイングを高める仕事の主要な要因について、多くの人はこれらが満たされない状態でした。

 

そもそも企業とは営利による繁栄が目的の社会システムであり、従業員のHappyは本質的に目指すものではあるものの、その存在のユニークさを決定づけるものは経済的利益を上げることにあります。

そんな企業ができることは、望ましい就業環境を提供すること、幸せになるために最適な人生の選択ができるよう必要な知見を提供するといった、働く人の自律をサポートすることだと思われます。

 

一方、現代社会は加速度的に変化し、専門性は多様化し、終わりのないキャリアディべロップメントを求められ、努力して手に入れた豊かさに対し虚しささえ感じるような時代です。

豊かさとウェルビーイングは比例せず、幸せになる方法は十人十色なのです。

日本における幸福度の推移

では今の時代の幸せの在り方を考えたときに目をつけるポイントは、“満たされた状態”という従来の幸せのあり方自体を見直すことです。

主に「心の安定・成長と達成・社会的絆・貢献・充足感」といった5つのテーマで反復的に、
その時々で変化していくものなのです3)

主に5つのテーマで反復的に、その時々で変化

 

これまでの理論では「人のウェルビーイングが高い状態は、ある特定の要素が満たされたときである」とされていましたが、白瀧は新しい仮説として「必ずしもそれら要素を満たさなくともウェルビーイングは高められるのではないか」を提唱しました。

 

UHCの独自調査の結果

・自分が幸せであるために大切にすること(志向性)がはっきりしている人は幸福度が高い。

・幸せであるために何が自分にとって大切かを明確に理解することがポイントである。

・必ずしも大切なことが満たされていなくてもよく、それを満たす過程が重要である。

・自分の変えられないパーソナリティに目を向ける。

⇒ウェルビーイングを最大限高めるためには、自身のパーソナリティと今の環境に折り合いをつけることが大切である。

 

私たちが提唱するウェルビーイングの形

♢♢プリズム理論♢♢

<ポイント1>
人の心を、①「志向性」、②「状態」、③「パーソナリティ」の3次元に分解して、その組み合わせからウェルビーイングを捉える。

<ポイント2>
ウェルビーイングを感じる内容は、人生の中で変化し続ける。

<ポイント3>
ウェルビーイングは、3つの次元をマッチさせようとするプロセスの中で感じることができる。

 

※)ウェルビーイングは一通りのゴールやあり方に定まらず、いろいろな「色」に変化することから、プリズムと命名。

 

企業は、従業員に3つの次元を知る機会を提供し、それらをマッチさせる取り組みをサポートすることで自律的にウェルビーイングを高めることができる、つまり従業員を幸せにすることができるのです。

その取り組みを支援するためのツールを、私たちは開発しています。

 

UHC独自調査:調査概要

2021年3月~2021年11月の期間、計3回、延べ人数約2000名を調査

・第1回調査 : 2021年3月(278名(男性138名、女性140名)

・第2回調査:2021年7月(981名(男性500名、女性481名)

・第3回調査:2021年11月(625名(男性326名、女性299名)

※各回とも性別と年代が人口統計的な比率と近似するように調整して対象者データを取得。

※第3回は、全て第2回の回答者の中から取得。

 


 

<イベント概要>

日 程:2023年3月19日(日)~25(土)開催

場 所:武蔵野大学 有明キャンパス(基調講演)、オンライン

参加費:無料

定 員:300名(基調講演リアル会場)

主催者:shiawaseシンポジウム

公式ホームページ:https://well-being-week.com/

 


 

1) 官公庁、民間企業、医療機関、教育機関を含む26組織(従業員数合計57,454名)の2021年度ストレスチェックデータより

2) 民間企業・官公庁などの正社員約2.6万人分、2022年度ストレスチェックデータより

3) UHC独自調査(2021)2021年3月~2021年11月の期間、計3回、延べ人数約2000名を調査

 

【本件に関するお問い合わせ先】

ユナイテッド・ヘルスコミュニケーション株式会社

URL: https://www.uhc.jp/

 

マーケティング担当:高杉

連絡先:03-6661-1154

MAIL:takasugi@uhc.jp